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<スーチーさん単独会見>議員活動に意欲「国民に自由を」


3月9日(金)18時47分配信
ヤンゴンの自宅で毎日新聞の会見に応じるアウンサンスーチーさん=西尾英之撮影

【ヤンゴン西尾英之】ミャンマーの民主化運動指導者アウンサンスーチーさん(66)は8日、最大都市ヤンゴンの自宅で毎日新聞との単独会見に応じた。4月1日の国会議員補選で選出されれば「人々が自由で安全に生きることができる社会を築きたい」と述べ、議員の立場を生かして現実の政治で民主化努力を強めていく考えを示した。

 スーチーさんは「私が言う自由とは、恐怖からの自由と欠乏からの自由を意味する」と話した。現状について「軍に支配された見せかけの民主主義だ」と述べ、真の民主化への具体的目標として(1)法の支配(2)少数民族との和解(3)憲法改正--を挙げた。

 選挙後に閣僚入りを要請された場合、受諾の可能性があるかについては「現憲法では、閣僚になれば国会議員を辞めなければならない。私は国会を去るために国会議員になる努力をしているわけではない」と否定的な考えを示し、野党勢力を率いていく方針を示唆した。

 選挙の現状に関しては「死んだ人や子供の名前が有権者名簿に記載されているなどの不正が見られ、選管に改善を求めている」と公正の確保に懸念を示した。

 一方、日本政府が、選挙が公正に実施されればミャンマーへの政府開発援助(ODA)の円借款を再開する方針であることには「少し性急過ぎると思う。援助は歓迎するが、透明性の確保が必要だ」と注文をつけた。

 また、日本政府からの訪日要請について「いつごろ外国訪問できるかは補選が終わった後に見通しをつけたい」と話し、具体的な時期は不明ながら前向きな考えを示した。
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