3月15日(木)10時42分配信
バンコク(CNN) ミャンマーの国営放送は14日の政見放送で、4月1日の連邦議会補選に立候補している民主化指導者アウンサンスーチー氏の演説を初めて放映した。
スーチー氏は演説の中で、民主化の実現に向けた憲法改正の必要性を指摘。言論の自由などが制限されている現状に触れながら法による支配の尊重を訴え、「行動の自由と人権尊重が十分に達成されない限り」、民主主義は普及しないと訴えた。
さらに、教育、医療、農業の発展と労働者や若者の生活向上を訴え、議席の25%を軍人が占める現在の連邦議会の構成も変えると表明した。
スーチー氏によれば、演説は一部が選挙法違反に当たるとして事前に選挙管理委員会によって削除されたという。同氏が率いる国民民主連盟(NLD)によれば、削除されたのは言論の自由などについて過去のミャンマーの状況を批判した部分だった。