ミャンマー(ビルマ)・中国国境に2万5千人以上の国内避難民が集まっているが、ミャンマー北部カチン州のカチン人支援グループの支援手段が尽きてきている。
「国内避難民を支援できる余力のある人がおらず、状況は悪化しています。」
12の地域コミュニティ組織をまとめて活動を行っているRelief Action Network for IDPs and Refugees (RANIR)のコーディネーター、ラ・リップは国境の街ライザでIRINに語った。
ラ・リップによると、カチン独立軍の政治組織であるカチン独立組織の人々が、国境沿いの15の仮キャンプに食料を配っているという。しかし、内戦も4か月目に突入し、さらなる緊急支援が必要だという。
「1日にわずかな米しか食べられません。栄養のあるものがありません。冬が近づいており、食べ物の安全とともに住居についても懸念しています。」
とラ・リップは言う。
6月9日、ビルマ政府軍が17年におよぶ停戦協定を破ってカチン独立軍を攻撃し、カチン州東部から数万人の人々が逃げている。人々は、カチン・中国境界付近の街やジャングルに避難している。
カチン人は、国境警備隊になるようにという政府側の計画に反対しており、衝突が続いている。
ほとんどの国内避難民が竹の骨組みにビニールの屋根をつけた仮の住居に住んでいる。人々の数は増え、衛生状況は悪く、水も汚いため、病気も発生している。ライザで8月だけで、7人の子供がなくなっているが、死因の多くは下痢やマラリアだ。ある場所では、2千人が10のトイレを共有しているという。
「薬が緊急で必要です。」
Kachin Women’s Association Thailandの支援労働者マイ・ジャは言う。マイ・ジャは国境近くのキャンプで3千人の支援を行っている。
学用品、心理的サポート、冬が近づいてきたため住居も必要だとラ・リップは言う。
RANIRは、312,000米ドル以上の資金を、主にカチン独立組織、カチン人コミュニティ、中国や海外から集めている。しかし、マイ・ジャによると、資金が尽きてきているという。
240万米ドルの資金要請が7月に国際コミュニティに対して行われたが、ほとんど反応はない。2つのヨーロッパのNGOから38,000米ドルの支援があっただけだ。
9月13日時点で戦闘は続いている。
「人々は村へ帰るのを恐れています。」
ラ・リップは言う。
6月に戦闘が勃発してから、国連やその他の国際機関は現地にアクセスしていない。
【拙訳】
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