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客船座礁事故

イタリア中部のジリオ島付近で豪華客船コスタ・コンコルディア(乗客乗員約4200人)
が座礁した事故で、客船を所有する船会社コスタ・クロチエレは15日、船長の操船指示と判断に誤りがあったことを認める声明を発表した。AFP通信が伝えた。

同社は声明で、フランチェスコ・スケッティーノ船長が「島に近づきすぎて航行した。判断ミスで重大な結果を招いたと思われる」と座礁時の過失を認め、乗客を脱出させる緊急時の手順も守られていなかった可能性を指摘した。

現地メディアによると、過失致死の疑いで検察当局に拘束された船長は、最後の乗客が救出される6時間以上も前に客船を離れていた疑いがある。船が岩礁に乗り上げた後、警報を鳴らしたのが約1時間後だった点も厳しく批判されている。

船内からは15日、2人の高齢男性の遺体が発見され、死者は計5人になった。約15人の行方が分かっておらず、懸命の捜索が続いている。
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