3月31日(土)6時51分配信
ミャンマーでは1日、連邦議会の補欠選挙が行われます。アウン・サン・スー・チーさんの率いる野党が、軍事政権の流れをくむ与党に圧勝する勢いを見せています。
「もちろんより多くの議席を望みますが、人々の政治意識の高まりこそが、我々にとってすばらしい勝利なのです」(アウン・サン・スー・チーさん)
投票日を前に会見したスー・チーさんは、自らが率いる野党NLDが熱狂的な支持を得ていることに選挙戦の手応えを感じているようすです。
「投票日を前にNLDの選挙キャンペーンが勢いを増しています。シンボルカラーの赤を身にまとった人々がどこからともなく集まってきて、道路を埋め尽くしています」(記者)
NLD側では、選挙対策責任者が8割以上の選挙区を取るとの見通しを示すなど、圧勝ムードが漂っています。
「絶対にNLDが勝ちますよ。選挙後には国が発展すると信じてます」(NLD支持者)
一方、苦戦を強いられているのは、2010年に軍事政権下で行われた総選挙で圧勝した与党USDPです。
「前回の選挙でUSDPが勝って、この道を舗装してくれました。学校もうちのトイレもつくってくれた」(USDPの支持者)
USDPは公共事業で貧困層への浸透を図っているほか、既得権層にも基盤がありますが、勢いの差は否めません。NLDが圧勝したとしても、議会でUSDPが圧倒的多数を占める構図は変わりませんが、NLDは選挙戦の勢いを駆って、さらなる民主化の進展につなげたい構えです。(31日03:50)