補欠選挙まで2週間をきったヤンゴンでは、いたるところにアウンサンスーチー女史率いる国民民主連盟(NLD)のステッカーが貼られている。(3月18日ヤンゴン、赤津陽治撮影)
4月1日の補欠選挙まであと2週間。ミャンマーの最大都市ヤンゴンでは、街のいたるところでアウンサンスーチー女史率いる国民民主連盟(NLD)のシンボルマークを見かける。バスやタクシー、一般車、バイク、屋台など、いたるところに、赤地に黄色い孔雀のステッカーが貼られている。
対する与党の連邦団結発展党(USDP)のシンボルマークは、緑地に白いライオン。両党ともに補欠選挙が行なわれる48選挙区すべてに候補者を擁立した。国内週刊紙は、「赤い孔雀と緑のライオンのたたかい」と表現している。
タクシー運転手の男性(59歳)は、スーチーさんへの支持を示すために、車にNLDのステッカーを貼った。ガソリン価格の上昇で、朝から晩まで働いても、1日の収益は3,000~4,000チャット(約300~400円)程度。「(NLDが獲得する議席が)たとえ1議席であったとしても、スーチーさんが国会に行くことで大きく変わるだろう」と、スーチー女史による変革への強い期待を語った。
【ヤンゴン=赤津陽治】