スー・チーさん、光州を訪問
ミャンマー(ビルマ)民主化運動の象徴、アウン・サン・スー・チーさん(68)が先月31日、光州を訪問し、5・18光州民主化運動(1980年5月18日。光州事件)関連の犠牲者が埋葬されている国立5・18民主墓地を訪れた。
スー・チーさんは同日午前、国民民主連盟(NLD)の関係者や韓国在住のミャンマー人40人、5・18青少年平和大使20人など約200人と共に、5・ 18民主墓地を訪れた。スー・チーさんは献花と焼香を行い、墓地内を見学した後、追悼広場の一角で記念植樹を行った。続いてスー・チーさんは光州市庁を訪 問し、姜雲太(カン・ウンテ)市長と歓談した後、金大中(キム・デジュン)コンベンションセンターで開かれた歓迎夕食会に出席した。この席でスー・チーさ んに、9年前に光州人権賞の受賞者に選ばれたときのメダルがようやく授与された。また姜市長から「名誉光州市民証」も手渡された。
スー・チーさんは「長く続いたビルマ(スー・チーさんはミャンマーという国号を使わない)民主化の過程で、声援や支持を惜しまなかった光州市民の友情に 感謝する。今回の訪問を機に、民主化の聖地、光州とビルマがより強く深い関係になることを望む」と語った。スー・チーさんはミャンマー民主運動に寄与した 功績がたたえられ、2004年に光州人権賞を受賞したが、自宅軟禁されていたため授賞式に出席できなかった。
歓迎式典には姜市長と、呉在一(オ・ジェイル)5・18記念財団理事長、5・18関連団体のメンバー、市民など約300人が出席した。姜市長は歓迎の辞 で「スー・チーさんは光州のアイデンティティーとぴったり合う、長年待っていた方。光州訪問を機に、民主主義と人権の香りが全世界に広まることを望む」と 語った。呉在一・記念財団理事長は「5・18民主化運動が強く望んでいた民主・人権・平和が、全世界に野火のように広まり、川の水のようにあふれ出るよ う、光州とビルマが手を携えて努力しよう」と語った。
また光州市は31日、スー・チーさんに、光州で開かれる2015年夏季ユニバーシアード大会での平和大会演説者(ピース・スピーカー)と、2013年世界人権都市フォーラムでの基調発題を提案した。
一方、スー・チーさんとNLD側は31日、韓国メディアが使ってきた「ミャンマー」という表記を「ビルマ」に変更するよう要請した。