ヤンゴン国際空港の運営権入札に参加へ
新関西国際空港会社の安藤圭一社長兼CEO(最高経営責任者)は28日の記者会見で、ミャンマー政府が実施するヤンゴン国際空港の運営権入札に参加する方 針を明らかにした。関西国際空港と大阪(伊丹)空港の運営ノウハウを生かし、経済成長が見込める新興国で収益基盤の強化を図る狙い。
商社の双日などと組む。空港運営のほか拡張工事なども含まれており、受注額は約150億円という。中部国際空港会社のグループとともに事前審査は通過し ており、韓国の仁川国際空港の運営主体などと争う。夏ごろに事業者が決まる見通しで、安藤社長は「複数空港の運営を今後の収益の柱にする」と語った。
また、3月31日から始まる夏ダイヤに合わせた着陸料の割引制度を発表。関空では、新規就航や増便を対象にした着陸料割引について、現行の「1年間8割 引き」から3年間に拡大。割引率は2年目5割、3年目は3割引きにする。伊丹空港では、騒音値が低い航空機の着陸料を最大2割割り引き、騒音値が高い航空 機は逆に2割引き上げ、低騒音機への切り替えを促す。テロ対策費用の負担増に伴い、関空発で出国する旅客対象に、1人300円の保安料を徴収することを正 式発表した。6月から航空運賃に上乗せする。
【新宮達】