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民主化が進むミャンマーで急速な経済発展が及ぼす光と影を取材しました。

2月12日(日)19時3分配信
民主化が進むミャンマーで、地方の街でも外国資本を投入して、港や工業団地を造る巨大プロジェクトが進行しています。しかし、計画が進む一方、住民には不安や困惑も広がっています。
急速な経済発展が及ぼす、光と影を取材しました。

民主化運動指導者、アウン・サン・スー・チーさんは「わたしは全力を尽くします。国民の声に耳を傾けなければいけません」と述べた。
4月に行われる議会の補欠選挙に向け、支持を訴えるアウン・サン・スー・チーさん。
スー・チーさんが最初の遊説場所として選んだ街が、南部のダウェだった。
このダウェでは、東南アジア最大規模の港と、工業団地の建設計画が進んでいる。
タイの大手ゼネコン主導の巨大な港がここにできれば、タイとインド、ヨーロッパを結ぶ物流は、マラッカ海峡を大回りする必要がなくなり、輸送時間は大幅に短縮される。
ミャンマーにも、大きな経済効果が期待されている。
一方、工業団地の建設予定地にある村は、立ち退きを余儀なくされるが、くわしい説明がされておらず、途方に暮れている住民もいる。
ダウェの住民は「何が起こるか知らされていない。貧しくて、どうすればいいかわからない」と話した。
港や工業団地の開発予定地は、およそ250km平方メートルと、山手線の内側のおよそ4倍もある広さで、最大1万人が移転を余儀なくされるという。
また、土地を手放した人と開発会社との間には、トラブルもある。
土地の所有者は「1,800万チャット(およそ140万円)で土地を売ると約束したのに、お金は未払いのままだ」と話した。
ゼネコン側は、「住民の意向に沿えるよう努力していく」とコメントしている。
ミャンマー政府も、雇用増加などのメリットをうたって理解を求めているが、住民の不満は募るばかりとなっている。
経済発展の追求は、社会に新たなひずみをもたらしている。
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