3月30日(金)19時44分配信
ミャンマーで4月1日に行われる連邦議会の補欠選挙を前に、当選が確実視されている民主化指導者、アウン・サン・スー・チーさんが各国メディアと会見し、改めて公正な選挙実施を求めました。
「湖に面したこの白い家、アウン・サン・スー・チーさんが過去十数年にわたって繰り返し軟禁状態に置かれていた自宅です。これから家の前のこちらの庭で、世界各国から詰めかけたメディアを前に記者会見が行われます」(記者)
「選挙戦で重視したのは人々の政治意識を高めることです。この点については、極めて効果をあげたと言えます」(アウン・サン・スー・チーさん)
スー・チーさんは選挙戦の成果として、国民に政治参加の意識が高まっている点をあげました。一方で、スー・チーさん率いるNLD=国民民主連盟の候補者への暴力的な妨害などがあったことを明らかにし、改めて公正な選挙の実施を求めました。
45の議席を争う今回の補欠選挙、NLDが圧勝しても、議会では軍政時代の翼賛政党を引き継いだ与党が圧倒的多数を占める構図に変わりはありません。スー・チーさんは、それでも選挙は民主化の進展に重要なステップだと位置づけています。(30日17:42)